どんな鍵も開ける! 凄腕鍵職人が教える防犯対策
鍵職人が教える「家の防犯対策」
まずは「家」の防犯対策について、鍵、窓、金庫など、どんなものを選べばいいでしょうか。また、それ以外にも気をつけることを教えてください。
【対策1】鍵を新しいものに交換
「ギザギザに形を刻んだキーより、大きさの異なる丸いくぼみがついたディンプルキーの方がピッキングに強いです。外国人窃盗団による犯罪の急増によりピッキング対策の鍵が進歩したので、最近のものなら簡単に開いてしまうような鍵は少ないです。
ただし、鍵を他人に見せないこと。プロが見れば、鍵に記載されたナンバーで鍵の情報がわかってしまいます」
これからはハッキング対策も
「最近は、スマートロックやアプリで開けるタイプなどデジタル化した鍵も増えています。今後はピッキングというよりハッキング対策が必要になってくるでしょう」
【対策2】玄関だけでなく窓にも防犯
「現在は、鍵は安全になってきたので、警察の統計によるとほとんどがガラス破りや無施錠による被害。
窓周りに関しては、クレセント(戸締り用の金具)やガラス下のサッシ部分に鍵をつけたり、切り取りにくい防犯ガラスを設置するのが効果的。ホームセンターなどで購入できる防犯フィルムを窓に貼るだけでもかなり違います。窓全体に貼るのが良いですが、クレセントの周りに貼るだけでも効果あり」
【対策3】防犯意識が高いことをアピール
「”この家は、防犯意識が高い”と思わせることが大事。例えば、同じキーで開けられるもので良いので鍵を複数つける、警備会社のステッカーを貼る、一戸建てなら玄関先に踏むと音がする砂利を敷く、人が通るとセンサーが感知しライトが点くアイテムをつける、など。泥棒も、わざわざ入りにくそうな家は狙いませんから」
【対策4】「無施錠でも大丈夫」いう意識の改善
「ちょっと出掛けるだけだから、田舎だから人が来ないから、ではなく、どんな時も鍵をかける習慣をつけましょう」
◆プラスα◆ 金庫はどんなものを選べばいい?
「最近はダイヤル式ではなくテンキーや指紋認証で開ける金庫が増えてきました。最近のもので、大きめのしっかりと防犯対策されている金庫は安心です。もちろん壊せば開きますが、無傷の状態で開けることはほぼ無理です。
開けることはできなくても持ち逃げされては意味がないので、持ち運び不可能なある程度の大きさのものがいいですね」
鍵職人が教える「車の防犯対策」
車上荒らし対策には、どんな方法があるのでしょう。車種に関しては「やはりある程度値段が高い車は安全性も高い。国産車よりも、ベンツやBMWクラスの外車が鍵を開けるのが難しいです」と玉置さん。では、それを踏まえた上での、今すぐできる対策を教えてください。
【対策1】外から車内が見えない工夫をする
【対策2】安全な駐車場を選ぶ
鍵を開ける側の鍵職人だからこそわかる防犯対策、ぜひ参考にしてください。
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